必要なバランス感覚

昨今、FacebookやmixiなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が隆盛を極める中、
それでもやはり検索エンジンはまだまだ有効な情報取得の手段であるとは言えるかと思います。

今年の7月末、yahoo!Japanは、独自開発の検索エンジンを諦め、googleの検索エンジンを使うことを決定した、というニュースが流れました。
これが何を意味しているのかの考えを述べるのは次の機会にしたいと思いますが、
今後はyahoo!Japanでもgoogleでも、その中で動いているアルゴリズムは同じgoogleのものになる、ということで、
我々のようなWEBアクセス解析を必要としている者には一つの大きな(?)風が吹くことになります。

アクセス解析をサポートしている会社は、このような動きにいち早く反応しており、
今後検索結果はどのように変更してくるのかを予想したり、予想ツールを作成したりと、
ある種のお祭り騒ぎが起こったりしています。

この一連の動きを軽視することはできないとは思いますが、
ただ、検索エンジンの中でどれだけ上位に掲載することができるか、に躍起になるよりも、
自分が関わっているサイトがどれだけユーザーのニーズに応えられているのか、を分析することの方が
解析者にとっては大切なことだろうな、と思っています。

これに関わるか関わらないか、
そのgoogleですが、検索結果の画面の変化というか発達というか、これには目を見張るものがあります。
画像検索の画面にて画像が浮き出て表示される機能、検索キーワードでの更新状況をひと目で見られるアップデート機能にも感心させられましたが、
最近の「インスタント・プレビュー」にはこれらの機能以上に驚かされました。

検索結果画面で表示されたページタイトルの隣に虫眼鏡のアイコンが。
これをクリックすると、そのページを訪問しなくても、イメージとしてプレビューが見られるようになっています。
この機能がより周知されると、恐らく無駄なページ訪問は減少するのでしょう。
つまり、ページビューは減ると同時に直帰率が下がることが予想されます。
更には、ユーザーの気を惹くようなデザインのサイトがよりアクセスされるようになることも予想されます。

ユーザーに対してわかりやすくやさしいサイトを、との思いでサイトを作っていきたい、という信念と、
そうは言っても時代の流れは感じていかなければいけない、という柔軟さと。
そのバランス感覚が何よりも大切になのだろうな、と思いつつ、今後の動きに対して鋭い目を持ち続けていたい、とgoogleのロゴを眺めるのでした。

執筆者: 金澤 秀俊
スタッフ紹介は> こちら