先日、Web上のニュースで『プログラミン』というサイトが紹介されているのを目にしました。
この『プログラミン』、子供向けのプログラミングの啓蒙コンテンツということで、
Web上で遊んでいるうちにプログラムの基礎を学ぶことができるというものです。
サイトの運営主はなんと文部科学省。
おおよそ国営のページとは思えない、とてもやわらかいインターフェースです。
プログラミン
http://www.mext.go.jp/programin/
このサイトを眺めていて、ふと自分が初めてプログラムに触れた時のことを思い出しました。
今から二十数年前(小学校高学年の頃)、親戚の兄ちゃんが「FM-NEW7」というパソコンを貸してくれました。
640ドット×200ドットで8色表示。日本語は出ず(半角カタカナは出ました)。
フロッピーディスクもなく、外付けのカセットテープにプログラムを保存するものでした。
現在の携帯電話よりも低いスペックですが、当時は「こんなすごい機械が家にやってきた!」と大興奮。
付属しているゲームはなく(カセットテープに入っていたのかもしれないんだけど、見つける力がなかった)、
マニュアルを見ながら自分で計算プログラムなどを作って遊んでいました。
最初に書いたのは、おそらくこんなのだったと思います。
10 input A
20 input B
30 print A+B
その後いくつかのパソコンを乗り換えてきましたが、自分でプログラムを組むことはなくなり、
市販のアプリやフリーソフトなどを使うだけになりました。
時は流れて大学4年。
私が就職活動を行っていた1995年は、Windows95が華々しく登場し、
それまでマニア向けだったパソコンが一般人の生活に溶け込み始めた頃でした。
そして、そんなコンピュータを操るシステムエンジニア(SE)は、結構人気の高い職種でした。
そんな世の中の流れに加え、あの時に感じたプログラミングの面白さが思い出され、
自然とそれを自分の職業とすることに決めていました。
ところが最近では、新3Kだの7Kだのという不名誉なレッテルを貼られ、
現役学生からの人気はイマイチのようです。
ちなみに3Kとは「きつい」「厳しい」「帰れない」。
7Kはそこに「給料が安い」「結婚できない」「化粧が乗らない」「規則が厳しい」と続きます。
うーん、悲しいけど3Kはあながち間違ってはいないような気が。
まあ、そんな業界事情はちょっと横に置いておいて、
プログラミングそのものの面白さに目を向けてもらおうというのが『プログラミン』です。
無料で誰でも遊ぶことができますし、遊び方も動画でわかりやすく紹介されていますので
お暇なときに是非のぞいてみてください。
どうか仕分けされませんように。
執筆者: 古木 洋成
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